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CREATORS EYE

Vol 16
2015.06.15

毎日を気分よく快適に過ごすための美容法

雨が続くこの時期はなんとなく気分が落ち込んでしまいがち。どんな季節でも毎日を気分よく快適に過ごせるように心がけたいものです。
今回は美容エディターの鵜飼さんに、ご自身がお仕事をはじめたきっかけや日々気をつけているコト、すぐに取り入れられる美容のお話などもお聞きしました。

美容エディターをはじめたきっかけ

Q:美容のお仕事をはじめたきっかけを教えてください。

大学生時代、京都では有名な老舗フリーペーパーがありボランティアスタッフとして働いていて、 音楽担当としてアーティストの取材などをする中から人との出会いやお話が聞ける楽しさを知りました。

たまたま自費で制作したアーティストのフリーペーパーが芸能事務所の方の目にとまり、興味をもっていただきました。そして東京で働かないかとの誘いをうけることに。実はその時もはや関西で就職がきまっていたのですが思い切って東京に行くことにしました。 声をかけて頂いた方は偶然にも同級生のお兄さんだったりして、そんなご縁も面白いと。

芸能事務所でマスコミの仕組みなども勉強できたのですが、そのお兄さんから今度は制作会社で人を探しているとの紹介を受けて、広告のお仕事を受ける制作会社へと転職しました。

当初はライフスタイルやカルチャー・ジュエリーなど様々なお仕事をさせていただいていましたが時代的に美容関係の雑誌などが多く創刊されるようになり、次第にほとんどが美容のお仕事になりました。 広告の仕事以外にも「こんなことをしたい!」と自分が表現したいことを口に出してまわりに伝えていたら 『MAQUIA』の創刊に携わるお話をいただいて、美容エディターとしてのお仕事をスタートすることに なったんです。

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人との出会いに仕事の面白さを感じます

Q:そこから現在まで変わらずこのお仕事を続けられた理由は?

それまでは、自分が面白いと思えるお仕事を勧められるままにかかわってきたのですが、美容のお仕事は常に新しい発見があるので長く続けているのだと思います。

始めた当初はとにかくお給料のほとんどを美容に費やしていました。先輩方はとにかく美容のプロですのでそこに追いつくために、興味のあるものはすべて自分で試していました。思えばマンションの頭金くらいにはなっていたかも(笑)

毎月新しい商品が生まれるのですが1つも同じものはなく奥が深いです。 美容は人が美しくなるためのアイテムですが、気持ちが前向きに変化するきっかけにもなりますし誠実に 向き合うことを心がけています。

今は便利にリリース(商品説明資料)などをいただけるので内容はわかるのですが、やはり自分でためして自分の言葉で伝えたい。若い頃の投資も、きっと今に繋がっているのだと思っています。

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美容の仕事を始めて数年世界中の
美容情報を探してかけまわっていました

海外での美容の話

Q:フランス女性の美容にまつわること、日本との違いを教えて下さい。

最近日本でも『フランス人は10着しか服を持たない』という本がベストセラーになっていますが、自分らしさを表現するのが上手なフランス人ならではの“流行だけにとらわれず自分らしいものを少しだけ持つ” という価値観が興味を持たれているのだと思います。

先日もパリを訪れた時にフランスの女性はいくつになっても女性らしさを忘れず自分自身の演出がとても上手だなぁとあらためて感じました。

香りもその一つです。フランスの女性は14歳で自分の香りを決めるのだそうです。もちろんそれは大人になるにつれ変わっていくのでしょうが、香りに対する意識が高いのだと思います。“香りの記憶“という言葉がありますが、自分らしさを表現するための方法として、若い時から相手にあたえる印象を香りで伝えているのでしょう。

またお仕事をする昼間と夜のディナーの時では、TPOに合わせて別人のように着ているものやメイク・ヘアスタイルをかえるところも素敵です。いくつになっても女性として魅力的に見えるのは、相手やシーンに合わせての 変化を自分自身も楽しんでいるからではないでしょうか?

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香りはフランスの女性にとって自分らしさの表現方法

Q:日本人の私たちでも取り入れられるアイディアを教えてください。

たとえばシーンに合わせてリップを変えるだけでも印象が変わります。TPOやお会いする相手に合わせてイメージを変えられる手軽な表現方法です。

お仕事中はナチュラルな色でも夜のお食事の時はやや華やかな色をえらんだり、お食事もオーガニック系ならばフレッシュなオレンジ色をえらんだりと、リップの印象だけでも変化させることで楽しめるのではないでしょうか?

メイクはやりすぎないことも大切ですが、日本人は年齢を重ねるにつれてノーメイクになってしまったりでなんとなく中性的な印象になるのが残念です。 いくつになっても女性らしさを忘れないフランスの女性のように、メイクはシーンやお会いする相手に合わせて 楽しむ気持ちをいつまでも持ち続けたいものです。

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リップはTOPや相手に合わせて楽しみたい

心がけていること

Q:メイク以外で鵜飼さんがこころがけていることはありますか?

みずみずしい肌を維持するためにも、食から気を使いたいと思っています。

今海外のビオ文化はとても盛んで、スーパーなどもビオ専門のお店がたくさんあります。パリでも美味しいコールドプレスジュースを毎日のようにいただきました。日本でも最近専門店が続々とできてきていますよね。新鮮な野菜やくだものでできた低温低圧縮でしぼりだしたジュースは身体の悪いものが排出されるといいますが、本当に身体が喜んでいるように感じました。

実は甘いものやジャンクなものも大好きだけれど、なるべく体によいものを口にしたいと思っています。でもあまりストイック過ぎるのもストレスになりますから朝と夜は家族と一緒なのでなるべく身体によいものを、ランチは仕事の合間にいただくので、ちょっと自分をあまやかしてもいいかなとメリハリをつけています(笑)

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最近おとずれたパリでの1枚
毎日コールドプレスジュースで栄養補給&デトックスを
していました

こだわりの1品

Q:仕事の時必ず持っていくものや毎日取り入れているものがあれば教えてください。

1品ではないのですが(笑)

まずペンは常に持参している相棒のような存在です。出会って2年くらいですが、もはや芯を30本くらい取り替えているかもしれないほど。取材の時などに素敵な話や言葉に出会う瞬間を逃さないように しっかりと手に馴染むところが気に入っています。

缶に入れていつも持参しているチョコレートやグミも大切な1品。文章を書くときや気分転換などに いただくと頭がすっきり、やる気がでます。甘いものは習慣性があるので身体によくないことはわかって いても、やっぱりやめられない(笑)食べ過ぎないよう小さな缶に持参して、少量いただくことで仕事の効率があがるのであればOKとしています。

くちびるのカタチをしたモノはUSBで、【Shu Uemura】とパリコレなどでも注目されている ジュエリーデザイナー【Yazbukey】がコラボしたもの。

ノートもデザインが気に入っていて同じものを色違いで揃えています。

自分のBAGの中に入れている持ち物は、すべて気分が上がるモノ・好きなモノにしておきたいんです。それだけで1日を気持ちよく過ごせる気がします。

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BAGの中はお気に入りモノのだけで
毎日を楽しく、気持ちよく

 かわらぬ気持

Q:仕事や日常でこだわっていることを教えてください。

とにかく感謝する気持ちを忘れないこと。そしてその気持ちを口にすることです。5年前に出産を経験したのですが、実はそれまではうまくできていなかったように思います。

出産前は仕事の忙しさでいっぱいいっぱいでしたが、子供が生きていて日々成長することだけでも すごいことだと感じられるようになりました。そして子供を通じて色々な方に出会う機会も増えて そのたびに感じた感謝の気持ちを、きちんと言葉にしてお伝えしようと思ったのです。

子供と向き合う時間を持つことで、それまで当たり前だと思っていた日常のささいなことを受け止めるようになったのです。“フカン“で物事を考えられるようになったのかもしれません。

もちろんプライベートだけではなく仕事の上でも、それまで以上に言葉や手紙できちんと感謝の気持ちをお伝えしたいと思うようになりました。

子育ても加わり忙しい日々ですが、だからこそスケジュール管理もうまくできるようにもなったのかもしれません。

気持ちの変化からでしょうか? 以前より表情がやわらかくなったと言っていただけることが増えて、とても嬉しく思っています。

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感謝の気持ちを忘れずに、
自分の言葉で相手に伝えたい

すぐに取り入れられる美のアイディア

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日常ですぐに取り入れられる美のアイディアを鵜飼さんにお聞きしました。

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■目のケアと香り
日々の目の疲れはアイマスクでリフレッシュしましょう。目を休めるタイプと仕事の前にシャキッとさせるタイプを使い分けて。目の周りをほぐすと目にうるおいが生まれ疲れもとれます。
近年香りは脳に効くことが大学の研究などで発表されています。黒と白のラベルのものは実際、鳥取大学で開発された夜用(リラックス)と昼用(活性化)のアロマオイル。香りは認知症の予防にもなるそう。

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■気分を変える香り
気持ちのリフレッシュにはお気に入りの香りを。スプレータイプだとまわりの方に迷惑をかけることもあるので小さいな小瓶に入ったモノや練香水などがおススメ。白い容器に入った練香水は男性にモテる香り!香りは3度まで人をだませるとか(笑)

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■大判のストールとサングラス
大判のストールは1年中BAGに入れておきたい。この時期の紫外線対策に首に巻いたり・冷房がきつい時の温度調整にも活躍します。サングラスは大きめのもの選ぶと直接目の下への紫外線の影響をおさえて、目の下のシミ防止にもなります。

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■大判のストールの別の活用方法
デスクワークが長い時は、ストールを写真のようにヒザの上で結んでおくと骨盤矯正にもなります。

鵜飼香子さん / 美容エディター

雑誌「MAQUIA」や「otonaMUSE」「marisol」「anan」「婦人公論」などで記事を執筆したり、美容法を伝授するほか広告やブランディング、セミナーなどでも活躍中。 仕事と子育てを両立する美容法は常に模索しつつアップデート。東西問わず、“本当に効く”コスメ発掘とスパ巡りが趣味。

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